Snow Jazz

「あの曲をジャズのサウンドで弾いたらどうなるだろう」 そんな気持ちではじめました。

プラネタリウム - 大塚愛

お久しぶりです!

2ヶ月ぶりの更新になってしまいました。。。

 

オーケストラの定期演奏会や作曲、さらに札幌でのライブが重なりまして、
こちらの方を全く更新できずにおりました。

 

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今回の選曲大塚愛の『プラネタリウム』。
2005年に発売されたこの曲はドラマ「花より男子」のイメージソングにもなっていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

しかし、もう14年も前の曲なんですね。。

 

このブログは懐メロ特集みたいな性格を帯びてきました。笑

 


大塚愛『プラネタリウム』Jazz Piano

 

いかがでしたでしょうか。
元はバラードの曲を少しアップテンポのJazzにしてお送りしました。

星を描いた曲っていいですね。
満点の星空の下でひっくり返るのが今のやりたいことNo.1です。笑

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丸で囲っているのは元の曲にない進行です。
サビ前にいく箇所は半音上のトライアドを挟んだりなどダイナミックな進行にリハモしてみました。

 

基本的にダイアトニックな進行ですが、やはりおいしいなあと思った箇所が一つ。
ラストの2カッコに飛ぶ前のC#dimは、Ⅵm7へのパッシングディミニッシュですね。

今までの進行でトニックのFへ行く感じを与えつつ、Ⅵm7へ行くと聴き手に「お?」と思わせるわけです。

 

最後に単純にトニックに解決させて終わると印象が薄くなってしまうので、
一旦この進行を挟むのは良いなあと思っています。

 

今回も読んでくださってありがとうございます。

それでは!

 

 

プラネタリウム

プラネタリウム

 

 

 

ソラニン - ASIAN KUNG-FU GENERATION

こんにちは!

 

皆さんにも「一番好きな映画はこれ!」という映画があると思います。
僕は迷わず『ソラニン』ですね。

 

ソラニン

ソラニン

 

 

浅野にいお原作、宮﨑あおい主演のこの映画。
2010年に実写化したのでちょうど僕が高校生の頃に流行った映画です。
(高校生の時に軽音楽部でバンドをやっていたのでなおさらハマりました)

 

亡くなった人の想いを継いで音を掻き鳴らす主人公が本当に好きで、
映画はもちろん、漫画や英語版の漫画まで何度も見返しています。

 

個人的にとても思入れのある曲なので気持ちが入りきってしまった演奏なんですが、
ぜひ聴いてください。

 

 


ASIAN KUNG-FU GENERATION 『ソラニン』 Piano

 

この曲ですがコードが4つしかないんですよ!
これだけ少ないコードで曲に起伏を作るって本当にすごくないですか?!

 

今回は本当に理論的に得る知識はなかったですが、
やはりⅣM7 - Ⅰ - Ⅵm7は美しい響きだなあと思いました。

 

あと、中間部のところをリハモナイゼーションして弾きました。

それではまた。

 

 

ソラニン

ソラニン

 

 

 

ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)

 

 

 

ソラニン 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)

 

 

なんでもないや - RADWIMPS(Tribute to 新海誠 Ⅱ)

こんにちは!

今回も新海誠監督に捧げる一曲、『君の名は。』の劇中歌から「なんでもないや」をお送りします。

 

君の名は。』は2016年に公開されましたからもう3年前の作品です。
時が経つのは本当に早いものですね。。
実は映画館で見てから、ストーリーや映像、音楽も本当に素敵で5回見返しました笑

 

どうやったらあんなものの見方をして、映像を作り上げていけるんだろう、
とあの時から新海誠のファンになりました。

 

さて、この曲は映画の中でもエンドロールで流れるんですが、
野田洋次郎さんの独唱から入った瞬間、身体から一気に力が抜けて鳥肌立ったのを覚えています。

 


RADWIMPS『なんでもないや』Piano

 

さて曲に入る前に何か気づいた方がいらっしゃるのでは...!!

そう!演奏場所ですね。
ついに自宅にステージピアノを買ってしまいました。

うん、いい音!他にもオーディオインターフェースDAWなんかも導入したんですが、
その話はまたおいおいしていきます。

 

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さて、この曲なんですがものすごくシンプルです。
メロディや歌詞も繰り返しが多いですがコード自体も割と簡潔です。

 

旋律が非常に美しいくていくらでも聴いていられるようなそんな曲です。

コード進行的に美味しいなと思った部分は2箇所。

 

B部分の9小節目からメジャースケールを全音で上がっていく部分。
そのキーのⅠM7の3度をルートにするオンコードというのはよく見られるので、
ものにしたいなあと思うところです。
トニックなんですが解決した感が少なく、少し浮揚感がある感じが特徴的です。
3度から始まるので、そのあとⅣM7 → Ⅴ7 → Ⅵm7と持ってこれるわけですね!

 

二つ目はサビC部分の8小節目のEです。
曲としてはG♭メジャーなのですが、おそらくここはBキーにとってのⅣM7として考えているのではないかと思います。

 

今回は理論的な話はこんなところかなあと思います。

 

どうしてこんなにメロディが美しく感じるのかはもう少し研究したいところです。

 

今回も聴いてくださってありがとうございます!

 

ところで『君の名は。』のサウンドトラックがあるのはご存知でしょうか。
本当におすすめなのでぜひ。

君の名は。(通常盤)

君の名は。(通常盤)

 

 

それから『君の名は。』を万一見たことがないという方は絶対見ましょう。

 

君の名は。

君の名は。

 

 それではまたお会いしましょう〜

 

 

 

閃光少女 - 東京事変

今回は東京事変の『閃光少女』を選びました。

 

この曲は私が高校時代に軽音楽部で演奏したこともあって、
聴くと10代の頃の青春を思い出さずにはいられません笑

東京事変にしては非常にまっすぐでシンプルな曲ですが、
その素直さが彼らの演奏技術の高さを際立って聴かせているように思えます。

歌詞も大好きです!
「貴方の現在を閃きたい」ってところで何度聴いてもグッときます...!!

 

 

今回は全然ジャズではないです。笑
少しテンションを入れたりしているので、あえていうならその辺りです...

 

さて、高校時代の私は「コードが同じならベース音が何やっても同じだろ」、
とかいうどうしようもなくアホなことを思っていました...一体何を考えていたんだ...
全世界のベーシストに謝罪したい...

 

そんなアホなことを考えながら高校時代にも演奏した『閃光少女』。
シンプルだけどこれだけうまくベースラインで起伏を作っている曲もないじゃないか、というのがこの曲です。

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イントロの4小節はベースラインでBの音をとりつづけています。
(原曲では1拍目に違う音を入れていますが今回は割愛しました)

上のコードだけ変化するパターンは変化はあるものの、
常に緊張感に晒されているような印象を与えますね。


B部分で、ベースラインG# - F# - E - D#はメジャースケールを全音で下げるというよくある手法で、ここでも活躍しています。

 

個人的に少しいいな、と思ったコード進行はサビ前のG#m7-F#7/A#です。
サビ頭のBに対して全音で二つ上昇する音をつけていて、それがサビへの盛り上がりを後押ししているような感じがします。

G#m7はサブドミナントの代理コードなので置けるという解釈ができると思われます。

 

あとはC部分の4小節目D#7/G。Gという音はダイアトニックにない音でして、
聴くとこの部分がサビの中でも大きな転換点になっているわけです。

ちょっとまだこの部分は理解しきれていないのですが、
D#7はダイアトニックのG#m7へ解決したい響きでして、
ベース音的にはG→G#で半音上がるような感じを狙っているのかと。
(実際には解決先は代理コードのEですが)

 

詳しい方教えてください笑

 

原曲を聴いたことがない方はぜひ!

 

閃光少女

閃光少女

 

 

 

今回も読んでくださってありがとうございます!
もし聴いてよかったと思ってくださった方はぜひYouTubeでいいねしてください~

 

Rain - 秦基博 (Tribute to 新海誠Ⅰ)

初めての投稿に選曲したのは、『君の名は。』でお馴染みの新海誠監督作品『言の葉の庭』の劇中歌 "Rain"です。

 
舞台は新宿御苑
鮮やかな緑や繊細な雨の様子が、これ以上ないくらい克明に描かれています。

思わず息をのむほど綺麗な映像作品ですので未だ見ていない方はぜひ...!!

言の葉の庭

言の葉の庭

 

 

さて、そんな作品の中で使われている"Rain"ですが、本来はゆったりとした8ビートの曲です。
今回はそれをJAZZにアレンジして弾いてみました。

 


秦基博『Rain』Jazz Piano

 

いかがでしたでしょうか。
個人的には原曲よりさらに雨感が出たように思えます笑

 

コードの進行的には割とシンプルです。
(演奏時に走り書き程度に書いたので汚いのはお許しください...)

 

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気づいたことを何点か。

 

イントロの4小節目はDM7/Eというコードで、ドミナントのルート音にサブドミナントのコードを載せるという常套手段だそうです。
単にドミナントを置くより広がりをもって聴こえます。

 

A部分の1~31小節目のルート音はAのメジャースケールをきれいに下降する形です。
良くある方法ですがやっぱり良くサウンドしますね。

 

そしてこの曲の1番の見せ場はやはりB部分でのF#メジャーへの転調でしょうか。
直前のG#m7 - C#7でⅥm7にいくかと思いきや解決先をトライアドにすることで転調しています。
割と単調なコード進行な分、いきなりこの転調が出てくるとハッとしますよね。

 

B部分の4小節目はE♭7はC部分頭のDM7への裏コードになっています。
今回はアルペジオをぐわっと弾いてC部分に突入しているので感じにくいかもしれませんが、原曲は静かにサビに突入しているような印象を受けます。

 

 

全体的に少し迷いどころではありましたが、演奏時には♭9thやその他オルタードなテンションを入れてジャズの雰囲気を醸し出しています。
ちょっとおしゃれな感じになりましたかね笑

 

"Rain"をお送りしました。
読んでくださってありがとうございます。

 

 

言ノ葉

言ノ葉

 

 ※原曲は大江千里さんという方みたいですね。